皮膚科・内科・アレルギー科・美容皮膚科・美容内科

ゆかスキン

先日、カスタマイズ研究会で『PN(ポリヌクレオチド)製剤』についての勉強会がありました!

こちらのブログでも毎回あつくあつくPN(PDRN)への愛を語っているのが伝わって、私もパネリストとしてお誘いいただき、お話させていただきました!

 

もうこちらのブログでは何度となく説明しておりますが、まず最初に、『最近話題のPN(ポリヌクレオチド)とは何なの?』を説明しますと、
PN/PDRNはサケやマスの精巣や精子から抽出されたポリデオキシヌクレオチド、いわゆるDNAの破片です。精子から抽出されるのは、余計なタンパク質が少なく、PDRNが豊富に含まれているためです。PDRNの歴史は長く、イタリアでは糖尿病による潰瘍の治療に使われ始め、その後整形外科領域でも軟骨の再生に利用されています。

私がこんなに愛してやまないのは、PDRNの多岐にわたる効果!!です。
近年、PDRNは様々な分野で注目されており、PDRNに関する研究や文献もかなり増えています。細胞修復・再生・血流改善・抗炎症効果・メラニン生成をおさせる効果、虚血性疾患への応用、潰瘍性大腸炎、脳の虚血によるダメージ、血流改善による痛みや感覚異常の改善、白色脂肪細胞を減らして褐色脂肪細胞に変える作用、ミトコンドリアの増加などが報告されています!さらに素晴らしいのはこれらの文献においても、副作用や毒性の報告が全くないことです。(私が調べた限りでは全くないのですが、全ての文献をみられるわけではないので、間違いであれば教えてください!) 架橋ヒアルロン酸では血管内に入ってしまうと塞栓という血管がつまり血流不全がおきて皮膚が腐ってしまったり失明してしまったりする副作用が起きる心配があるのですが、PNはそのようなことがないので、目のきわきわとか、眉間のシワとかにも安心して注入することができます。

PNはそのPDRNのなかでも分量が大きい1500kDa以上のもので美容目的の注射製剤として使われています。

私がPN製剤を使用していて特に効果を感じるのは『傷跡』や『深いシワ』の治療です。これらの状態は従来の治療法ではなかなか改善が難しいですが、PN製剤は他の機器や注射剤に比べて非常に効果が高いと感じています。

またPNはお肌のハリとツヤにも人気です!

現在、当院ではリジュランやプリネストに加えて、『LIZNE』というPN製剤を使用しています。PN製剤は痛みがネックですが、『LIZNE』は浸透圧や純度が高いためか、痛みが少なく施術後の赤みが出にくいのが特徴です。

PN製剤はヒアルロン酸との相性が良く、ヒアルロン酸と組み合わせることでPNの効果が高まることがわかっています。そこで、当院ではヒアルロン酸+アミノ酸製剤である『スネコス』と『PN』を組み合わせたコンビネーション治療メニューを作成しました。

【治療メニューの詳細】
LIZNE: 1本55,000円
スネコス: 1バイアル55,000円
同日施術: 88,000円(LIZNE 1本1cc + スネコス約3.8cc、合計約4.8cc)

 

LIZNEは1本1ccなのでハリ・ツヤをだすのに1本で顔全体に打つのは難しいのですが、スネコス1Vで3.8ccほどとれるので、

全部で4.8ccくらいになり、顔全体に打てるのもよいですね!

治療では34G/35Gの極細針(オプション)を使用し、目の際や希望により目の上まで施術可能です。

お肌のハリや艶が欲しい、深いシワが気になる、傷が気になる、お肌の元気がないといったお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください!

こんにちは!当クリニック青木由佳です。

暑さのせいか、少し夏バテして気力も体力も落ちていましたが、連休でしっかり休んで、ストレッチやマッサージなどのセルフケアを丁寧にするようにしたら、だいぶ復活してきました!体がだるくなると、大好きな運動をする気力もなくなり、ポジティブな思考ももてなくなってくるので、忙しい日の中でも自分をメンテナンスして良い状態を保つことは、快適に毎日を過ごすにはとても大事だなと思っています。

自分の生活習慣や環境を改めて見直して、ながら時間にストレッチやマッサージをするようにしたり、眼精疲労が取れるようにあずきカイロのアイピローで目周りを温めたり、犬の散歩の時に短い距離でもランニングをして運動習慣を保てるように工夫してみました!疲れたなと思った時には、すでに結構疲れてしまっていることが多いので、普段から自分を労ってあげるようにしましょうね!

さて、当院に待望の6.78MHzの高周波機器『DENSITY』がやってきました!『DENSITY』はラジオ波を使ったたるみ治療の機械です。20年近く前に6.78MHzの高周波、たるみの治療器として一世風靡した『サーマクール』という機械の特許が切れたため、後発品の一つとして登場しました。

私が美容皮膚科の道に入った頃は、ちょうど日本で『サーマクール』が導入され始めた頃で、それまでのたるみ治療器の効果が複数回やっても効果があるかどうか微妙だったのに対し、『サーマクール』はダウンタイムなく、1回でもしっかりと効果が出るということで衝撃的でした。サーマクールの良さは3D的に顔の輪郭を『引き締める』ことができるので、特に口周りの脂肪やフェイスラインのお肉を縮めることができ、当時肉付きが良くてぽよぽよの顔がコンプレックスだった私には救世主でした。半年に1回のペースで何度か繰り返し(脂肪溶解も併用しました)、ようやく納得のいくフェイスラインを手に入れた思い出の機械でもあり、高周波の素晴らしさを教えてくれた機械でもあります。

他にもいろいろな6.78MHzの高周波機器がありますが、『DENSITY』を選んだ理由は、サーマクールの良さを継承しつつ、新しいMONO-BI技術を取り入れている点です。6.78MHzの高周波の良さはそのパワーであり、皮膚表面を冷却ガスでしっかりと冷やしながら、真皮から皮下組織にしっかりとした熱量を入れていくことにより、脂肪隔壁や線維組織を加熱して引き締めます。DENSITYは冷却システムが非常に優れており、熱量もしっかり入ります。最近はムービング方式の6.78MHzの高周波も多いのですが、やはり長期効果ではしっかりと強い熱量を込めることが大事だと思っているので、スタンピング方式の『DENSITY』が正統派さが気に入りました。

また『DENSITY』は『POTENZA』と同じ会社の『Jeysis』が製作しており、『POTENZA』の『ダイヤモンド』の時からの研究結果を引き継ぎ、モノポーラーとバイポーラーの高周波が連続して出るモノバイチップがあります。通常の6.78MHzの高周波はモノポーラーが一般的で、照射した部位から背中に貼っているリターンパッドに向けて高周波が流れます。バイポーラーはチップ内の電極間で高周波が流れるため、モノポーラーは深く、バイポーラーは浅い層に効果が高いです。

Jeysisの研究によると、モノポーラーにバイポーラーを連続して照射すると、コラーゲンやエラスチンの増生がより良いという結果があります。
モノバイは皮膚の浅い層のコラーゲン増生に良く、モノポーラーで深い層をしっかり引き締め、モノバイチップで浅い層の引き締め・肌質改善を行うのが『DENSITY』の治療です。

私も『DENSITY』を受けてフェイスラインが引き締まり、Vの字になって気分が良いです♡『DENSITY』は強力なので半年に1回の間隔で行います。お肉が少ない人や痛みに弱い人には『DIAMOND』を複数回行うのがおすすめで、脂肪量が多めの人は『DENSITY』を半年に1回入れながら、合間に『DIAMOND』を併用すると良いでしょう。

『DENSITY』は8月いっぱいまで導入キャンペーンを行っています。1回300ショット定価が121,000円のところ99,000円になっています。数名ですがモニターも募集していて、さらにお得ですので、気になる方はお問い合わせください!

ホームページに『DENSITY』のページも追加いたしました!くわしくは→こちら

こんにちは。
当クリニック青木由佳です。

すっかり暑く日差しも強くなりましたね!
日焼け止めや日傘・帽子で物理的に紫外線を保護する他、
ビタミンCや飲む日焼け止め、トランサミン・ビタミンEなどで日焼けによる炎症を抑えましょう。

私は普段からでも運動時は汗でも落ちない日焼け止め『トップアスリートファイター』を使っていますが、
汗ばむこれからの時期は運動しない方でも、汗でも落ちない日焼け止めおすすめです。

さて、今日は話題の『ジュベルック』『レニスナ』についてお話します。
当クリニックで取り扱いはじめてもうすぐ1年になります!どんどん人気がでて、取り扱っているクリニックが増えてきている印象です。

おさらいになりますが、『ジュベルック』『レニスナ』はポリ乳酸(PLA)、乳酸をベースにして作られています。
PLAは生体内で水と二酸化炭素に分解されてなくなるという性質から、医療材料(糸や体内に埋め込むインプラントの素材、場合によってはワクチンの原材料)として長らく使用しているものになります。美容分野では20年くらい前にスカルプトラと呼ばれるL型のPLA、PLLAという製剤がでてきました。L型は化学構造式の形によるもので、その対になるものがD型です。異物反応によりコラーゲンを増成させる効果があり、ボリュームロスに使用されています。ただ、スカルプトラはしこりができてしまう症例があり、日本では敬遠されてメジャーにはなりませんでした。そそれでもFDAの認可もおりており、効果も高く、しこりへの対策として溶解方法などを工夫ししこりのリスクを減らし、現在も使用されています。国際学会でもスカルプトラの講演をたくさんありました。

『ジュベルック』『レニスナ』はPDLLAという物質で、L型とD型のPLAを1:1の割合で重合させたものになります。
『ジュベルック』は粒子が小さく、浅い層での肌質改善。『レニスナ』は粒子が大きく、皮下に注入しボリュームアップをします。

PDLLAはPLLAに比べると融点が低く、分解速度も早いです。また、特殊な技術で結晶を中身に隙間がたくさんある球形にすることで、しこりのリスクを減らしています。PLA(PLLAおよびPDLLA)のコラーゲン増生は生体の異物反応を利用したもので、異物反応が強く出過ぎるとしこりになってしまいます。そこで、トゲトゲがない丸い形や粒子の大きさによって免疫反応(異物反応)が変化するため、その辺りを調整しつつ作られています。

使用する上でとても重要なことは「局所に濃度を高く入れすぎないこと」と「溶剤を均一に溶かすこと」だと思っており、溶解方法や攪拌については随時他の先生の意見を聞きながらアップデートしています。
『ジュベルック』や『レニスナ』はもともと粉末状でバイアルに入っており、どれくらいの溶液で溶かすかにより、溶液の量が変わります。以上の理由から当院では溶解方法の見直しを定期的に行っており、だいぶ確立してきましたが、勉強会や他の先生の使用方法を参考にして変更することもあります。そのため、「何cc使用しています!」という具体的な量の表記は難しくなっています。そこで当院では1バイアルのうち、どれくらい使っているかを基準に表記しています。

『ジュベルック』に関しては日本での通常のプロトコールではだいたい1/3~1/4バイアルの使用が推奨されており、それくらいの量を使用しているクリニックさんが多いと思うのですが
こちらのプロトコールはやはりすごく控えめな設定になっているなという印象で、当たり前ですが、『量が少なければ、効果もゆるかや』で
効果を実感しにくので、当院では『ハーフ』1/2バイアルが基本にしています。プロトコールよりは多めの溶液でとかしており、濃度を薄くすることで、
全体量としてジュベルックをしっかり入れつつ、全体に満遍なく広がって入れられるようにしています!

当院のジュベルックは『ハーフ』1/2バイアルで、82,500円。 他院さんと比較するとちょっとお高めな感じがするのですが、実はとってもお得。
にもかかわらず、お得さがあんまり伝わってないよ!というアドバイスをいただきましたので、紹介させていただきました。

ちなみにくまは、1/8バイアル使用しています。(くま部分は皮膚が薄く、デリケートな部位なので控えめ推奨です)
ただ、ニキビ跡で部分てきなひとなどはこの『くま』の範囲でさせていだくこともあるのですが、
もうちょっといれたい、でもハーフバイアルでは多すぎる、というケースもありまして、このたび、小範囲1/4バイアルの設定を作らせていただきました!
1/4バイアルは他院さんの通常の量に近しいのではないかなと推測します。(あくまで推測ですが。)
『ジュベルック 小範囲(1/4バイアル)』は55,000円(税込)となります。HPにもすぐに反映しました!→こちら

『レニスナ』に関しても、当院では1/2バイアルのハーフか、1バイアルのフルでご用意しています。
こちらも推奨プロトコールではもっと少ない量ですが、1回の効果が乏しく満足度が低いため、韓国では1バイアル入れるのが普通なので、当院ではそれより少し控えめに1/2バイアルを基本としています。頬のコケが極端に強い方、いろんな箇所に入れる必要がある方には1バイアルをおすすめしています。
「しこり」のリスクを敬遠して、日本ではレニスナを取り入れているクリニックが少なかったのですが、実績も出てきて導入するクリニックが増えています。
当院でも「レニスナ」は非常に評判が良い治療で、頬のコケのせいでカーテンジワができている方のハリ・弾力・ボリュームアップや、頬下やこめかみ、ミドルチークのボリュームアップをしつつ、顔の外側(頬骨下やこめかみ)に入れることでリフティング効果(リキッドリフティング)があり、コラーゲン増生によりお肌の調子も良くなって皆さんに大変気に入っていただいております。当院ではハーフを2回くらい行う方が多いです。

症例はホームページの症例にありますので参照ください。
当院のインスタにも症例がございます。

『ジュベルック』と『レニスナ』はお得な平日モニター様を随時募集しております。
肌質改善(とくにニキビ跡のクレーター瘢痕にジュベルックはおすすめ)や顔全体のボリュームロス(場合によってはヒアルロン酸のほうが向いている場合もある)が気になる方は是非ともご相談ください!

こんにちは。当クリニック青木由佳です。

うちのクリニックは私の性格的なものもあってあまり目立つ宣伝などしていない(できていない)のですが、

私のこの細々とかいているブログを読んだから当院を選んで来院してくださる患者さんがいたり、

通院中の患者様もこのブログを楽しみに読んでくださったりしていて、本当に励みになります。

 

本日はボトックスについて!

 

そもそもボトックスとはボツリヌス菌という菌がつくるタンパク質:ボツリヌス毒素なのですが、なのですが、

神経の末端からアセチルコリンという筋肉を収縮させるのに必要な化学物質を出すのを抑えて筋肉の収縮を抑えます。

筋肉が動かなくなるので、ボツリヌス毒素を大量に摂取すると(美容ではなく、食中毒の一種で、からしれんこんでのボツリヌス中毒の事例があります)呼吸筋が動かなくなってしまうこともあるのですが、この作用をうまく美容に転用したのがボトックス注射です。

(そもそも美容に転用される前にも、痙性斜頸という緊張・拘縮のせいで首が曲がってしまう疾患に対してボトックスが使用されていました。)

 

表情の動きによってできるシワを止めることができるので、眉間や額のシワ、目尻のシワによく使われます。

あとは筋肉を弱めることで、拮抗する筋肉の働きを相対的に強くして表情を調整するのにもよいです。具体例としては、口角を下げる筋肉を弱めることで、口角をあげやすくする、口角下制筋ボトックスなどがあります。

また、大きな筋肉に打って筋肉を使わないことで萎縮させて小さくすることもできます。咬筋という噛み締める筋肉が発達すると顔の輪郭のエラの部分が張り出すので、それを小さくして小顔にしたり、ふくらはぎや肩の筋肉の張り出しを小さくするためにも使用されます。

またアセチルコリンは汗を出す作用もあるので、脇の汗にうって汗をとめる目的でも使用されます。

ボトックスは打つと3−4日で効果が出始めて1-2週間で効果がピークになり、4〜6ヶ月ほど効果が持続します。

即効性もあるし効果実感もでやすくてよいのですが、欠点は『痛い』こと。

 

基本的に注射での痛みというのは色々な理由があって、

①まずは物理的に針で刺されることの痛み

②液体が入ってくるときに組織が押し広げられるために起きる痛み

③注射溶液自体の刺激

などが挙げられます。

まず①物理的に針で刺されることの痛み に関しては、塗る麻酔をしたり、細い針を使用することで和らげることができます!当院ではオプションになるのですが、以前のブログでも書いている35Gの針を用意していて、(打つ深さによっては34Gとかになることもあります)35Gだと本当に刺すときの痛みが感じにくいです!!!!!

②液体が入ってくるときに組織が押し広げられるために起きる痛み に関しては、薬剤を注入するスピードをゆっくり入れること、患者さんにリラックスしてもらうことが大事です。

そして問題は③注射溶液自体の刺激! ボトックスはね、溶液が痛いんです。かなりしみるんです。これはpHが低く酸性であることが原因と推測されます。だからといって他の溶液を追加してpHをコントロールしてボトックスの効果に影響を与えても困るなぁと悩んで悩んで、何もできていなかったのですが、今回ボトックスの痛みに真面目に向き合って文献をいくつか読んでみたところ、ボトックスの溶液を中性に近づけることで痛みが和らぐし(やはり!!!)、効果にも影響はないということ判明しました。なんなら効果の発現も早く、持続が長くなる可能性もあるという文献もありました(研究対象の数が少ないためさらなる研究が必要とのことです)。

私自身も実際に、ちょうどいいバランスを計算したり、配合を変えたりして、自分の手に打って痛さの確認をして、ついにいいバランスの配合が完成いたしました〜!

ボトックスを販売する各社さんはあくまで正式な溶解方法を「生理食塩水で溶解する」としていますし、私が知る限りでは「生理食塩水で溶解する」やり方をアレンジしているクリニックはなかったので、おそらく全然一般的なやり方ではないのですが、いくつかの文献を確認しましたが効果も落ちたりはしないようですし、

なんせ痛くないは正義!!!(痛くなくて効果ないなら意味ないけど、効果変わんなくて痛くないは正義です!!!)

当院ではこの新しい配合でのボトックスを提供していきたいと思います!

 

さらに、当院ではブルブル震えるペンを使用して痛みを和らげています。

これは『ゲートコントロールセオリー』という理論に基づいており、振動が先にインプットされることで痛みの刺激が入りにくくなります。痛いの痛いのとんでけーと痛いときにさするのには科学的な根拠があるんですね。

あとは看護師さんがやさしく肩をぽんぽんと叩いてくれます。(こちらのぽんぽんが本当にありがたいんですよね!)

 

表情ジワが気になる方や、ボトックスで表情のバランスを取りたい方はぜひ、新しくなったボトックスをお試しください!

 

こんにちは。東京日比谷、当クリニック青木由佳です。
先日ご案内した、肝斑プレミアムプランが大好評で、ドクター仲間にもいいプランだね!といっていただけて、嬉しいです。

傷んでしまったお肌を再生していくには、やはりお肌を破壊していくこと、アブレイティブな治療が必要かと思いつつ、
でも傷んでしまっているお肌はすでに慢性炎症がおきやすいお肌になっているので、回復も弱く・遅い。
そこを助けるのがECM製剤や肌質改善タイプのヒアルロン酸・PN製剤やジュベルックなどのPDLLA製剤。

当院でも数年前にくらべるとECM製剤を使う機会が増えてきました。
特にこれから夏の時期はメラニンを刺激するような炎症を起こすレーザーなどはすこし使いずらい時期になりますので、
こういう時期はたるみなどメラニンを刺激しないようなHIFUやRFの治療や、骨格や顔のバランスを整えるヒアルロン酸注入やECM製剤をはじめとした肌育系の注射など、あまり破壊的でない治療がおすすめです。

そもそもECM、ECM製剤ってなに?という方へ説明すると
ECMっていうのは『細胞外基質』細胞以外の成分のことです。
真皮には
『線維芽細胞』『マクロファージ』『マスト細胞』『白血球』など細胞成分があって、
細胞はぎちぎちに密接しているのではなくて、隙間があります。その隙間を埋めて、皮膚の構造を支えたり、細胞同士の伝達を助けたり、細胞の健やかな代謝を助けているのが『ECM』です!

ECMの成分は主に繊維芽細胞がつくっています。

  1. コラーゲン皆様もお馴染みの健康で美しいお肌に大事な成分!皮膚の強度と構造を提供します。
  2. エラスチン:弾力性を提供し、皮膚が伸びたり戻ったりする能力を支えます。
  3. グリコサミノグリカン(GAGs)およびプロテオグリカン(Proteoglycans: ヒアルロン酸、デコリン、ペリカンなどが含まれ、細胞外マトリックスの水分保持、弾力性、圧力抵抗を提供します。

 

このECMは細胞が健全に働くために大事な要素なのですが、紫外線や老化やいろんなストレスで

成分の組成が変わってきたり、減ってきたりして、細胞の機能が上手く働かなくなって元気がなくなってきます。

 

 

そこで、ECMの材料となるアミノ酸やECMの一つでもあるヒアルロン酸を補うことで、

ECMの状態をよくして、細胞の機能をよくして、さらにコラーゲンなどの生成分泌を促進するのがECM製剤です。

よくECM製剤と比較されるのが、ポリデオキシリボヌクレオチドPNを使ったリジュランやリズネ。(プルリアルもPNですね!)

 

なかなか、難しいので、簡単にわかるように大好きな『はたらく細胞』風に擬人化してみました!

いかがでしょう。

『ECM製剤』と『PN(ポリデオキシリボヌクレオチド)』の違いについては

ECM製剤とPN製剤はコラーゲンを刺激して増やして肌の状態を良くする効果がとても似ているので、どっちがいいんだろうと思っている患者さんも多いと思います。正直私たちドクターもどう使い分けたら良いのか、まだ明確な使い分けというのはないと思います。

ここからは私の独断と偏見による意見になりますが、

作用として、PN製剤は細胞に直接働きかけて、傷んだ細胞の修復や・細胞増殖の材料になり、コラーゲンやエラスチンを増やしたり、炎症をおさえたり、血流をよくしたりといういろんな効果があります。

ECM製剤はECMの成分を補充することで、真皮の細胞が働く環境をととのえて、働きやすくしてコラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。

なので、どちらがよいとかではなく、どちらも細胞にとっては必要なのですよね。

ただ、細胞に直接作用するという意味で、私はより傷ついた細胞に対してはPNがよいなという印象で、

私はとにかく『傷』や『深く刻まれたシワ』にはPN製剤をおすすめすることが多いです。

こちらもPN1回の経過です。

刻まれた傷って本当に治しにくいのですが、PNは本当によく効くのですよね。その経験から私はすっかりPN大好きドクターなのです。

あとは抗炎症効果や血流改善効果を期待して、アトピーなどで湿疹が慢性化して色素沈着しているところなどにも好んで打ちます。

対してECM製剤は非架橋のヒアルロン酸が含まれているのもあってか、施術後みずみずしさも残る印象です。

非架橋で低分子だと、そこまで長くのこらないはずなのですが、それでもやはり水分保持効果を残していってくれる印象で

目周りの小皺などにはECMが良いかなぁとおもったりしています。あとは単純にPN製剤が通常1ccなのに対しスネコスは3〜3.5ccほどあるので、より広い範囲に打てるので、お顔全体の肌質改善だとECM製剤のスネコスをお勧めする場合が多いです。

ニキビ跡に対しては、ニキビ跡も『瘢痕』や『炎症』によるものなので、PN製剤がお勧めでしょうか。

とはいえ、ECM製剤でとっても良い経過を辿っている人もいるのですよね。

瘢痕で硬くなっているのはコラーゲンのタイプや、エラスチンの減少によるものなので、ECM自体の作り替え(リモデリング)が必要で、ECM製剤自体もやはり効くんだと思ってます。

最近はジュベルックなどもコラーゲン生成が強いので、ニキビ瘢痕には選択することが増えているのですが。

結局どれがいいんだ!!!って混乱させてしまったら申し訳ないのです。

本当にこのあたりはドクターの経験と好みと患者さんの希望によるのかなと思います。

個人的には若くて綺麗なお肌の人は細胞の損傷が少ないからPNまでは必要なく、ECM製剤で十分なんじゃないかと思いますが。

(そもそも綺麗なお肌のひとにECM製剤が必要かはあるのですが。)

文献などを読むのが趣味なので、色々よんでみたのですが、

PLA(PDLLA)はPNなどに比べるとコラーゲン増生がとても強く、PDLLAとPN/ECMには明確な使い分けがあるように感じます。

ただ、PN/ECMの比較はなかなかこれといったものが見当たりませんでした。

結論、PNとECMは補い合う関係なので、どちらがいいというよりも必要に応じて両方行うのがよいのかなという印象を受けました。

とはいえ、予算などもあるし、となると機序的にはより細胞が傷んでいるのが想定されるケースや炎症の直後で細胞がダメージを受けている場合はPN,水分が足りてない感じがつよければ、ECMなのかなぁと思っています。(何度も言うように私の感覚的なものなので、各ドクターの意見あると思っています)

ECMの理解を深め、製剤の理解を深めることで、より患者さんにあった製剤をご案内できるかと思っています!

さらに臨床経験を積み重ねて、また意見が変わるかもしれませんが、

今の所の私の使い分け方でした!

 

 

 

こんにちは、東京日比谷当クリニック青木由佳です。

 

肝斑の方に嬉しい特別プランのご案内です!

肝斑は頬骨を中心としてでるぼんやりした茶色いしみです。

頬骨は高い位置にあるので太陽があたりやすく日焼けによるシミもできやすいし、ADM(太田様母斑)というあざもできやすい部分になるので、肝斑じゃないのに、肝斑とおもっていたり、診断されていたりする患者さんも多いです。

(肝斑かADMかの鑑別は非常に難しいので、普段から肝斑やADMの治療をしている先生じゃないと判別が難しいので、普段からシミの治療に真面目に取り組んでいるドクターでないと正確な診断が難しいことがよくあります。)

 

肝斑は普通のシミやADMと異なり、治療が難しい疾患です。

というのも、普通のしみやADMはQスイッチやピコレーザーでしっかり強くメラニンを破壊すれば除去できるのですが、肝斑は色素を作る細胞、メラノサイトが機能異常をおこして、ちょっとした刺激でもメラニンをたくさんつくってしまうという状態になっているのが問題なので、強いレーザーを打つと悪化してしまったりします。

なので、炎症を抑えてメラノサイトの刺激を抑えるトラネキサム酸の内服やメラノサイトを刺激しないQスイッチやピコレーザーによるトーニングが治療として行われています。しかし、トラネキサム酸内服もトーニングも中止するとまた再発してきてしまうことが多々あるのが問題なのです。

最近の研究で、このメラノサイトの機能異常が表皮基底層(真皮と表皮の境界部分、ここにメラノサイトがある)が炎症などにより壊れたり構造がおかしくなって、メラノサイトが真皮に落ちてしまっていたり、また真皮層に蓄積した老化細胞が炎症を起こし、メラノサイトを刺激してしまっていることなどがわかってきました。

そのため、この『基底層』や『真皮浅層』を作り替える(リモデリングする)ことが根本的解決になるのではないか!ということでニードルRF(当院ではポテンツァ)治療が注目され、効果的であることが示されています。

当院でも、ポテンツァ導入以来、肝斑の治療にニードルRFを使用しています。トーニングとニードルRFの併用が最も効果的であるとされています。

トーニングはメラニンの排泄を促し、ニードルRFは基底層や真皮のリモデリングを行い、メラノサイトの機能異常を改善します。つまり、現在の色素沈着はトーニングで薄くなり、根本的な肝斑の原因である肌質の改善にはニードルRFが必要です。

ただし、肝斑は難治性の疾患であり、ニードルRFポテンツァ治療でも悪化することがあります。その場合は、治療の間隔を調整する、1ヶ月ではなく2ヶ月くらい間隔を開けることをお勧めする場合があります。

また、肝斑の方は真皮層の老化も進んでいるため、真皮層の正常化が重要です。これには、ヒアルロン酸やアミノ酸を含む製剤を直接お肌に注入するスネコスが効果的です!

 

ということを踏まえて、基底層、真皮浅層のリモデリングを促進し、根本的に肝斑にアプローチする半年のプランを作成いたしました!

肝斑プレミアムプラン

①ボライト: 柔らかいヒアルロン酸製剤で、お肌に潤いを与え、乾燥を改善し、バリア機能を正常化します。架橋されているのでお肌の中に9ヶ月ほど残り、お肌に潤いをあたえてくれる!肝斑の方はバリア機能が弱っていて、乾燥してしまっている方が多いので、まずボライトで乾燥を改善させ、バリア機能を正常化して刺激がお肌に入りくくしていきます。持続効果があるので、その後の治療をより安全に行うためにもよいと思い、一番最初に入れています。

②ポテンツァ肝斑モード: ニードルRFで基底層や真皮のリモデリングを行います。オプションでピコトーニングを追加可能です。

③スネコス: 真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やし、健康なお肌を作ります。

④ポテンツァ肝斑モード

⑤スネコス

⑥ポテンツァ肝斑モード

 

半年かけて、肝斑の根本的な肌質の改善に取り組むプランです。

現在モニター様募集中。平日限定で、264,000円となっています!

 

トラネキサム酸の内服などは必要な容量が変わるので、別途必要になります。

ピコトーニングやボライトおかわり(1本じゃなくて2本したい)などはオプション価格で追加できます。その方の状態に合わせてカスタマイズしていますので、ご相談ください!

 

 

こんにちは。当クリニック青木由佳です。

昨日は日曜日でしたが、午前中は犬を連れて高尾山に、午後からは2件のお勉強会に参加してとても充実したお休みでした!

我が家の愛犬『レイ』は体力いっぱいで山が大好きなのです。

元気がありあまって、お留守番中に家でいたずらをしてしまうので、いかに疲れさせてお留守番をさせるか、毎日格闘しています。今日は午後からお勉強会で留守番させることが確定していたので、慌ただしかったけど朝一から山に行ってご機嫌になってもらいました。

お勉強会は一個は超音波を使った美容機器のもの、もう一個はアラガン社主催の解剖学のセミナーでした。ヒアルロン酸や糸やボトックスなどを安全に行うためには血管や筋肉の走行などの解剖学の知識が非常に大事になります。日本ではなかなか機会がないのですが、私も海外などで、ご献体をつかった解剖セミナーに何度か参加しています。

今回はシンガポールと中継をつないでの、ライブでの解剖セミナーでした。

講師は浄水皮膚科クリニックの井上 詠子先生!とても丁寧でわかりやすい解説と美しい切開で視覚的にもとてもわかりやすくて感動。本当にためになる勉強会でした。

来週は私もタイに解剖のセミナーを受けに行ってくるのですが、とてもよい予習になりました。

このような貴重なトレーニングためにお体を提供してくださるご献体の方がいらっしゃるということも本当にありがたく、この貴重な機会を有意義なものにするべく、しっかりとおさらいをして今後の医療に役立てていきたいです。

 

さてさて、本日は当院で使用している35ゲージの極細針のご案内です。

ごく一般的な細い針といえば30ゲージで、美容の処置では30ゲージを使用することが一般的です。(ゲージは大きくなるほど細くなる。)

ですが、美容治療向けにより細い針が色々とでてきていて、当院でも、31G・32G・34G・そして35Gの細さの針を用意しています!

 

注射する溶液の粘度や粒子の大きさによって、その針を通るかという問題もあるのですが、

溶液がさらさらした、ボトックスやリズネ・スネコスなどは35Gでの治療が可能です!

ジュベルックは粒子が大きいので、30Gか31Gで対応しています。

針が細いとやはり内出血がでにくい!針を刺した後の傷もめだたない!針を刺すときの痛みも感じにくい!というメリットがあります。

特にリズネやスネコスは目周りのきわのきわまで打ちたいので、こちらの35ゲージだとより繊細な場所にも打ちやすいし、内出血はでにくいし、でたとしても本当に最小限になるのでおすすめです。

ちなみにリズネに付属の針も33Gと比較的細いといえば細いのですが、

やはり35Gと比べると太い!

35Gの針は日本製で針のステンレスの硬さや針先のキレもとてもよいです。

ただやはりコストがかなり高いので、極細針をご希望の方は1本につき別途1100円をいただいております。(1100円以上の価値はあると思っています!)

ぜひ、ボトックスやリズネ・スネコスなどされる場合はこちらの35ゲージの極細針をご使用ください!

 

 

 

こんにちは、当クリニック青木由佳。

昨年度に新規導入したディスカバリーピコ!

ピコトーニング、ピコフラクショナル、ルビーフラクショナル、ピコスポットなど色々なモードで照射できるのですが、とってもよい!

特にルビーフラクショナルは、『ピコ秒』のレーザーではないのですが、ルビーレーザーというQスイッチレーザーをフラクショナル状に打つレーザーなのですが、スポット照射の強さとLLのダウンタイムのなさの間をとったような(とはいえどちらかというとスポット照射)絶妙なメラニン破壊効果があり、いままで光治療で取りにくかった、でもスポットで打つようなこれっていうカタマリでないパラパラあるしみを改善させることができて、とても素晴らしいです。

ピコレーザーはいろんなメーカーさんからでていますが、当院のディスカバリーピコは多彩で強い設定もできるのが特徴で、ピコフラクショナルはやや強めで、どうしてもダウンタイムが数日でてしまうのですが、やはり真皮のリモデリング・再生効果もつよく、毛穴の開きやニキビ跡、傷あとにも効果的です。そして黒への選択性が低いとはいえあるので、実は美白効果もあります。こちらも絶妙な美白効果で、肉眼でも明るくなっているのがわかりますが、アンテラでみるとお肌のメラニンのムラがとれて均一になってくる。とはいえどうしてもダウンタイムが数日あるのがネックなのですが、効果を求める方にはおすすめです。

 

世間は円安だし、インフレだし、なかなか大変なのですが、ピコフラクショナルの良さをより手頃に受けていただけますようにという気持ちを込めて、この度2024年5月からピコフラクショナルレーザーのお値段をすこし値下げしました!

コース設定はなくなったのですが、

初回お試しに加えて、オプションという設定もつくりましたので、

鼻や頬の毛穴が気になるというかたは、全顔の他の治療のオプションとしてピコフラクショナルを部分追加もしやすいと思います!
新しい料金はこちらをご確認ください!

こんにちは、当クリニック青木由佳です。
春は花粉や黄砂など色々刺激になるものが多いのと、湿度や気温が高くなり、皮脂や汗の分泌が増えるけれどもまだ
毛穴や皮脂腺がその状況になれておらず、毛穴がつまり安かったり、湿度のせいで皮膚の常在菌の働きが活発になったりで
皮膚トラブルが多い時期。ですね。
こういった時こそ普段のスキンケアが大事。
当院ではゼオスキンやリビジョンのほかエムディアなどをメインでとりあつかっておりますが、
この度、『肌のバリア修復』に特化した『スキンフォニア』いうブランドの『化粧水』と『美容液』『乳液』の取り扱いを始めました。

『ナイアシンアミド』、『セラミドNG』、『ヘスペリジン』、『レスベラトロール』、『オレイン酸フィトステリル』の独自のカクテルが
外部からの肌ストレスからお肌を守り、健康なお肌を作っていってくれます。
私も先日ピコフラクショナルという破壊力の強いレーザーをしたので、普段のスキンケアから、スキンフォニアさんのスキンケアにしばらく
変更しましたが、お肌がすごくしっとりして、ピコフラクショナル後の乾燥を全然感じず過ごすことができました!
皮膚の乾燥症状や揺らぎやすいお肌の方にはおすすめのスキンケアです。
にきびの人には美容液は少し重たいかもしれませんが化粧水なら使えると思います。
にきびのでやすい脂性肌の方にはゼオスキンの『バランサートナー』やエムディアさんの『MLAローション』WiQoの『WiQoフルイド』が皮脂コントロールによいのでお勧めすることがおおいのですが、炎症や外用剤によりバリア機能が壊れて慢性炎症が遷延している方は、まずバリア機能から修復した方がよいので、スキンフォニアさんの化粧水や乳液はお勧めです。

さて、タイトルについてですが、
当クリニックでも『イソトレチノイン』の内服薬『アクネトレント』(商品名)の取り扱いを始めました。
イソトレチノイン(アクネトレント)はビタミンAの一種で、『角化抑制作用』、『皮脂分泌の抑制(皮脂腺縮小作用)』、『アクネ菌に対する抗菌作用』、『抗炎症作用』などがあり、難治性ニキビに対して高い効果があります。海外では重症ニキビに対する一般的な内服薬で長年使用されている薬剤です。日本では厚生労働省の認可をうけていないため、輸入して処方することになります。

長年使用されていて実績もある薬で、重症ニキビに対する効果も高くよいお薬なのですが、
妊娠中(前1ヶ月)に飲むと、赤ちゃんに影響を与える(胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が極めて高い)あったり、乾燥症状が強くでたりしますので、
内服には注意が必要なお薬です。
昨今、『イソトレチノイン』の内服が軽症のにきびの患者さんにも気軽に出されすぎていると感じます。
処方の際の避妊の必要性を認識せずに(ドクターからの説明が十分に行われていないのかもです)、内服している患者さんも多いと感じます。
もちろん、『重症』にあてはらまらず、私たちが『中等症』や『軽症』と認識する患者さんでも、にきびが新しくでき続けることの心理的負担がとても大きいのはわかるのです。しかしながら、『イソトレチノイン』は重大な副作用も起こりうる薬ですし、もっと慎重に処方すべきだな、と思っています。

私は初めて美容皮膚科で働き出したクリニックが『イソトレチノイン』の処方をしているクリニックだったので、
使用経験もあったのですが、当院では、『イソトレチノイン』が必要になるくらい重症なにきびの方が当院にはあまりいなかったこと、また当院ではにきびなどの慢性疾患には日々のスキンケア指導、内側からのアプローチ、食事指導や漢方やオーソモレキュラーでのアプローチでかなり改善させることができるため『イソトレチノイン』内服の必要性をそこまで感じていなかったこと。から取り扱いを行っておりませんでした。
ただやはり、一部『イソトレチノイン』内服が必要だなと感じる患者さんもいらっしゃること。(そういったときは他院にご案内していました)
また『イソトレチノイン』内服が治療に難渋する多発性の脂腺増殖にも効果的であるということなどから
『イソトレチノイン』であるアクネトレント10mgと20mgを導入いたしました。

上記の理由より、当院では誰にでも処方するというわけではなく、あくまで重度ニキビの治療薬として適応のある方に注意点を説明の上で処方しますので、診察で適応が無いと判断させていただいた方には処方できません。ご了承ください。
特に女性に関しましては、内服中および内服後1ヶ月内に妊娠されると胎児へ重大な影響を与えることがありますので、
内服前の妊娠検査や内服中の避妊に関してはしっかり行っていただく必要性があります。
また肝機能や脂質に影響を与えることがありますので、男女とも、治療前・治療後1ヶ月・3ヶ月で採血が必要となっております。
容量としてはだいたい体重あたり0.5〜1mg/kgになりますので、50kgの方で、20mg〜30mg, 70kgの方で30~40mgが目安となります。
大体4~6ヶ月ほど内服し、皮脂腺を抑制し縮小させていきます。内服をやめると、にきびはできることがありますが、以前よりもかなり軽微になっていることが多いです。
繰り返しますが、慢性のにきびなどではスキンケアや腸内環境・栄養改善などのオーソモレキュラー的アプローチもとても大事になりますので、
イソトレチノインを内服されるかたも、内服後の再発を抑えるという意味も込めて、スキンケアや栄養の見直しを同時におこなっていくことが大事だと思っております。

イソトレチノイン内服に関するウェブサイトも作成いたしましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

にきびだけでなく多発する脂腺増強の方にも処方しておりますので、脂腺増殖で困っている方もご相談ください。

イソトレチノイン内服に関しては、クリニック側ととしては処方するだけで良い薬になる薬なので、
本当に気軽に処方されるようになっている現状があり、今後悲しい事故が起きるのではないかと心配しております。
当院では慎重に処方していきたいと思っております!

こんにちは。当クリニックの青木由佳です。

 

この時期になると高校生の頃にならった古今和歌集の和歌

『世の中に 絶えて桜のなかりせば 人の心はのどけからまし』が頭に浮かびます。

もうすぐ桜がさくのではないかと、犬の散歩中に上をみあげては桜の開花をチェックする毎日ですが、

三寒四温とはよくいったもので、あったかい日が来たかと思えば、また寒くなるの繰り返しですね。

明日にはまた雪も降るかもということで、皆様お気をつけください。

 

さて本日は『アゼライン酸』についてです。

『アゼライン酸』は海外では『酒さ』や『にきび』に対して昔からよく使われています。

もともとメラニン生成を抑える『美白剤』として開発されていたものは、ニキビへの効果が認められるとして世界80ヵ国で

ニキビ用医薬品として承認され30年以上皮膚科で使用されています。

アゼライン酸の効果は

  • 抗菌作用: にきびの原因となるアクネ菌の増殖を抑制
  • 抗炎症作用: にきびや他の炎症性皮膚疾患の炎症を減少
  • 角質溶解作用: 皮膚の表面における角質層の厚みを減少させ、毛穴の詰まりを防ぐ
  • 色素沈着の改善: メラニン生成の過程に干渉し、特に炎症後の色素沈着や肝斑の治療に効果がある

が挙げられます。

 

コロナ禍のマスクで口医皮膚炎や酒さの患者さんが増えたときに使用されることが増えたからなのかと勝手に思っているのですが、去年くらいからアゼライン酸が注目されはじめて、当院でもロート製薬さんの『DRX AZAクリア』とエムディアさんの『MLAクリアエッセンストナー』にアゼライン酸がふくまれているので、それを買い求めに来る患者さんも増えています

 

私自身『アゼライン酸』についての知識や使用経験はありましたが、それ以外の方法を使ってしまうことが多くて

開業当初は『アゼライン酸』を取り扱ってはいませんでした。

とある患者さんにであうことがあって、色々調べるうちに、『にきび』や『酒さ』に効くというだけでない『アゼライン酸』の魅力を知り、数年前から、当院でも取り扱いをはじめました。

その患者さんは額に茶色い色素斑がでていて、大学病院で生検までして『炎症後色素沈着』という診断を受けていました。

炎症後色素沈着だから美容のクリニックに行ってね、といわれてうちに来たのです。

炎症後色素沈着にしては茶色い色素斑のでかたがすごく特徴的だなぁと思いながら、ひとまず保存的に『ハイドロキノン』と『トレチノイン』を使用してみよう。まず外用剤で経過を見ました。経過はよかったのですが、茶色い色素斑が抜けてくると

もともと白斑もあったことに気づいてきて、やはり普通の色素斑ではないなぁと思っていたところ、昨年のIMCASで

『linear fusca』とうかなり特殊な疾患(なんなら日本語での病名ないんじゃないかな・・・)が紹介されていて、

それがすごくその患者様の色素斑の出方ににていたので治療法について調べてた結果、アゼライン酸で治療に成功した例が紹介されていたのです。その関連文献にアゼライン酸の『にきび』や『酒さ』だけでないいろんな効果があることを紹介されているのを読んだのです。

その文献がこちら

Stefania Briganti(2013),Azelaic acid reduced senescence-like phenotype in photo-irradiated human dermal fibroblasts: possible implication of PPARγ . Exp Dermatol 2013 Jan;22(1):41-7.

 

簡単にいうと、アゼライン酸はにきびとか酒さに使われているけれど、使っている人の肌質も改善されてるってところから色々調べたら、抗炎症効果や抗酸化作用もとっても強く抗老化作用もありそうだよという内容です。

やはり肌の慢性炎症を抑える、そして酸化ストレスを抑えるというのが美しいお肌には欠かせないので、抗菌作用にとどまらないアゼライン酸を使用してみたくなりました。

おりしもその頃はまだコロナ禍で、マスクによる口囲皮膚炎やしゅさの患者さんも多く来院されていたというのもあって、『DRX AZAクリア』を導入しました。

また、去年くらいから当院で扱いのあるエムディアからもアゼライン酸のほか、マンデル酸・乳酸のほかEGFや、ナイアシンアミド、アラントイン、ヒト皮膚同一型セラミドなどが入っている『MLAクリアエッセンストナー』が販売されたので採用しています。

 

使い分けに関しては、『DRX AZAクリア』はアゼライン酸濃度が20%ということで結構しっかりはいっていますが、ミネラルオイルが入っているんですよね。メーカーさんも問題ないというし、現在のミネラルオイルは精製がよくなっているので酸化しにくいと言われていますが、個人的にはやはりミネラルオイルってあまり好きではなくて、特にニキビ肌。脂性肌の人や、脂漏性皮膚炎が起きている人の脂漏部位には使用したくないな、と思うので、脂多めの肌の人、顔全体への使用をしたい人にMLAをおすすめして、にきびでもスポット使用や酒さの人、口医皮膚炎の人にはAZAクリアをおすすめすることが多いです。

私も結構脂性肌なので、AZAクリアではなくMLAを使用しています。酸なので少し刺激を感じたり、冬だと少し乾燥することもありますが、これから春から夏にかけて、皮脂分泌が盛んになって毛穴が詰まりやすくなる時期にはぴったりかと思います。

日本ではまだ美白剤としてアゼライン酸を使用することは一般的ではなく、肝斑に処方されることも少ないと思うのですが、(アゼライン酸自体少し刺激もあるからなのか、ハイドロキノンなどのが美白剤としては強いからなのか。)

肝斑は炎症を抑えることが大事なので、肝斑への可能性も感じています。

 

DRX AZAクリアは15g 1,980円

MLAクリアエッセンストナー 4,950円  です

 

スキンケアは肌質によっておすすめが変わるので、診察の上個々の患者様に合うものをおすすめさせていただいております!